母親失格

2010年5月17日 想い



私は 母親失格だといつも想う。





今更ながら 母は偉かった。







けれど、母が苦手だった私。






愛情もあり、家事はしっかりとこなし

 自分優先よりも 夫優先 子ども優先


   昔ながらの良妻賢母だった。



貧乏で子沢山の我が家は

 贅沢な食事は無くとも ちゃんと毎日手作り

お弁当も欠かさず毎日。


勿論、出来合いを買うより手作りが安く上がるのも ひとつの理由。

学生時代も就職してからも必ず毎日お弁当だった。


昔友達が、時々パンを買ったりするのが羨ましくて
 その頃土曜日も学校だったので 土曜日だけパンにして貰っていた事もある。



結婚してからも、時々実家へ行くとお昼ご飯を何も言わず作ってくれたり

母に対しては、甘えてばかりだった私。



けれど、完璧主義の母は、融通が利かない。

 こうと決めたら、聞く耳を持たない。

毎日のリズムを崩さない。

 こうでなければ!と 概念を崩さない。

そして、それを良しとしない




調子が悪くなった頃、実家に通って家事を手伝っていた。

5時になれば、洗濯物を取り込んで 夕飯の支度に取りかかって・・・


その姿勢を崩されるのを嫌った。


その頃、娘の送り迎えをしていた私は、5時になんて帰れなかった。

6時、7時が 当たり前だった。

手伝いに行ってるのに、それを指摘され「無理だ」と言っても不満な顔をしてた


料理が下手な私は、母に食べて貰う食事が苦痛だった。

打って変わって姉の料理は 母に似てる

母は姉が好きだった。


その「比べられてる」想いが 母を苦手に変えた。



************


母に対しては、尊敬と感謝は 強くある。
母親というイメージが ぴったりの人だ。
(サザエさんのお母さんってイメージね)





その母から産まれ育ったのに
 私は不出来な娘である。


不出来が不満だった母。



けれど、姉たちからは 私が一番可愛がられていたと言われる。

嫌われては居なかったと想う。

甘やかされて、甘えていた。





私の不満は、完璧主義の母。

ノー天気な私の 最も苦手分野。

臨機応変が利かない所。



私は私であって 母では無い。
母の思う通りには 出来ない。


なのに、母の姿に 理想がある。



私は良妻賢母でも無かったし、家事も苦手。


唯一、母になかった物は、同調をしてくれる事。



悩みも、辛さも、弱音も見せなかった気丈な母。

それに心を甘えられなかった私。


きっと母は、子どもには弱さを見せなかったのだと想う。

感受性も強く、面倒見も良く、優しかったけれど・・

母としての姿勢を崩せなかったのかもしれない。





それとは全く相反して 私は子どもに甘えっぱなし。
家事も手抜き。

今では、家事を次男に任せっぱなし。


悩みも辛さも 子どもに相談してばかり。。。



けれど、子どもはそれをNGとしてない所が 私の救いである。。

家事が完璧でなくとも、手抜きだろうが

「心」を 守ってくれる 見つめてくれる それだけでOKだと言ってくれる(娘)


私が、母にして欲しかった唯一の 望み。

叶えて貰えなかった(欲しかった)事への 拘りかもしれない。

それだけは、手を抜いてこなかった(かも知れない・・)





勿論、全てを相談している訳でも無いし
言わない部分を 補ってくれる人も居る。
随分助かってる。


母親になって、もう20数年経ってるのに
未だにダメな母親である。





逃げてるだけかも・・・私。。。






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